11月15日 シラスコンクリートの土木での実績

鹿児島大学の武若先生の長年の研究もありシラスコンクリートが、2002年以降の鹿児島県発注工事の水路や消波ブロック、根固めブロックなどに試験施工されました。県土木部はこれれを検証して2006年に「シラスを細骨材として用いるコンクリートの設計施工マニュアル(案)」を策定し、道路側壁や、歩車道境界ブロック、U字側溝等に優先的に使用する方針を示し、シラスコンクリートは普及していきます。

さらには長年の海洋暴露試験の成果や、耐硫酸性が高いという結果が出てきたため、霧島温泉の丸尾の滝橋の橋脚に約5500立米のシラスコンクリートが採用されるに至りました。

建築物への採用も簡単に進めば良いのですが、ここまで土木の実績があるにも関わらず、一向に進みません。建築基準法という法律の範囲内で建設をしなければならない建築物には、使用する材料にも制限があり、シラスという天然由来の材料がその制限に当てはまらないのです。

この法律の規制をクリアするという目的を達するためのプラットフォームとして、関係する専門家や行政、企業を繋いで行くことが本協会の役割です。